建築を旅してplus
江別市 編(Ⅱ)①
CAFE HACK BERRY

CAFE HACK BERRY(ハックベリー)は築70年以上になるレンガ造りの民家を改装したレトロな雰囲気のカフェです。煉瓦の赤と白壁のコントラストが美しいです。
平成25年には第17回 江別市 都市景観賞奨励賞を受賞し、NHKEテレ:古カフェハルさんの休日でも紹介されたことがあります。
江別煉瓦は鉄分の多い粘土を主原料としているため日本で最も赤い煉瓦と言われています。
なお、江別煉瓦は明治24年から大量に生産されはじめ、江別の開拓を支えてきた地元の誇りでありました。
煉瓦の積み方はいろいろありますが、同じ大きさの煉瓦が並んでいる長手積みを主体としています。内部の断熱材を施工しやすい積み方です。
正面左手、便所の部分はイギリス積み。分厚く、強度があるとの理由から、日本では多く用いられてきました。その他フランス積みという積み方などもありますが、積上げ方による強度の差は無いという説もあります。
窓は上げ下げ窓、日本に広まった西洋建築のアイテムです。
この建物の大家である小澤和郎さんが昭和27年に新居として建てたとのこと。
煉瓦造のマイホームが和郎さんの夢だったといいます。当時としては高価な建物でしたが温かい建物です。寒い北海道には煉瓦の赤みが似合います。内部は白壁で上部が赤煉瓦になっています。
この赤煉瓦部分は元々天井があり、隠れていたものです。木煉瓦にその痕跡をうかがい知ることができます。内部写真は徐々に追加掲載します。
名称 CAFE HACK BERRY(かふぇはっくべりー)
竣工 - 1952年(昭和27年)
構造・規模 - 煉瓦造平屋建
所在地 - 江別市東光町25-8
受賞歴・指定等 - 江別市 都市景観賞奨励賞